Pinterestアド 事例共有:CTR(クリック率)が売上アップに与える影響
CTR(クリック率)の改善とその効果について
Pinterestアドは、Meta広告やTwitter広告など他のSNS広告と同様に有用な広告媒体として注目されています。
2022年6月に日本で提供開始となったまだまだ新しい広告媒体です。
今日はPinterestアドを使った集客事例ついて詳しく紹介していきます。
サービスのジャンルは、幼児教育通信講座で11月にPinterestアド開始しました。
キャンペーン構造について簡単に触れると、
キャンペーンの目的は「コンバージョン数を増やす」を選択。
アドグループのターゲットは「インタレスト」で幼児教育関連を選択。
広告は画像が異なるものを3つ登録しました。
アカウント構成はキャンペーンが1つ、アドグループも細かく分類せず1つにしました。
運用当初はキャンペーンやアドグループを細かく分類するよりまとめた方が、1つのアドグループに集まるデータが増え、数値の検証やAIの学習がしやすくなるためです。
そしてここが大事なポイントなのですが、広告を開始してから10日から2週間ほどキャンペーンやアドグループに変更を加えずに静観しました。
理由はPinterestアドは運用開始後、AIが学習モードに入るからです。この学習期間中はなるべくキャンペーンに変更を加えないことを媒体側も推奨しています。
広告開始して経過を分析していくと、クリック率が高い広告、低い広告というようにそれぞれの広告の傾向が見えてきました。そして11月23日にクリック率が高く成果が出ている広告を1つ残し、クリック率が低かった2つの広告を停止しました。そして、また違う画像の広告を新たに2つ追加しました。
この施策によりCTRが1.15%から1.4%と21%上昇しました。グラフを見ていただくと25日を過ぎた頃からクリック率が急激に上がっているのがわかると思います。
興味深いはこれからなのですが、CTRが上がったことで、CPM(広告表示コスト)が下がり、CPC(クリック単価)が15円から9円に下がっていきました。これはクリック率の改善によって広告の品質が良くなったからだと思われます。
週ごとの数値はこちらです。
1週目:CTR1.15%、CPM¥174、CPC¥15
2週目:CTR1.15%、CPM¥172、CPC¥15 ※CTRは偶然前週と同じ
3週目:CTR1.4%、CPM¥128、CPC¥9
また上記数値から割愛していますが、CTRの他にCVR(コンバージョン率)も改善しCPA(獲得単価)も下がりました。
これは、クリック率が上がり、クリック数やコンバージョン数が増えたことにより、AIの学習が進み、コンバージョンする可能性がユーザーに広告が表示されやすくなったというのが大きな理由の一つだと思います。
このように、CTR(クリック率)が改善したことで好循環を生み出し、広告の効果が全体的に良くなっていきました。
今回の記事は、広告開始後3週間という短い期間での改善事例ですが、私がPinterestアドを運用するなかで、特に重要に感じていることは、次の3点です。
1. 開始直後はAIの学習期間だから広告に変更を加えず静観すること。
2. アカウント構成は細かくせずまとめる方がうまくいく
3. 広告のクリック率を上げることが広告効果に良い影響を与える
まだまだ新しいPinterestアドですが、大きな可能性を感じています。
この記事がPinterestアドに取り組む方の一助になれば幸いです。